建物の結露

建物の結露は、元来は北国特有の現象だったが、アルミサッシュの普及によって住宅の気密化がすすみ、室内がより暖かくなった結果、水蒸気の排出が悪くなり、しだいに南下して九州にまで被害がおこるようになった。結露問題は結局のところ、建物のみでは解決できず、換気を心がけるなど、住まい方も関係する問題である。どこに相談するか。建物に施工不良に起因すると思われる劣化現象などが生じたとき、管理組合としては原因を究明して対策を講じなければならない。このような場合、一般に管理会社の動きは鈍く、ほとんど役に立たないことが多い。親会社の分譲した物件だから、積極的に行動できないのである。このような場合には外部の専門家に調査を依頼することになるが、東京などの大都市圏をのぞき、近所の一級建築士事務所に依頼しても明確な結論が得られないケースが多い。それは、これらの事務所は、なんらかの形で近場のマンションの施工監理にかかわっている可能性が高いからである。マンションを建設するときには、一級建築士を工事監理者とすることが義務づけられている。ただし、この工事監理は実際には十分におこなわれていない。たまたま分譲されたマンションの施工監理を引きうけていた場合、その建物の施工不良を調査するということは、とりもなおさず自分の施工監理不良を調査することになる。

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